リハビリ 考察の書き方!評価結果から導かれる自分の考え

2018年8月27日

日々患者さんのために色々な事を考えて、考えて、考え抜いておられる皆様こんばんは。

セラピストを目指す方であれば、考察ってどうやって書いたらいいの?と、一度は疑問に思ったことがあるはずです。

考察とは、答えが導かれるまでの経過を書く場所です。

でも、いざ書いてみると、統合と解釈と似てしまったり、感想文になってしまったりと、何を書いたら良いのか迷ってしまいますよね。

そこで今日は、例文などを紹介しながら、考察の書き方を説明していきたいと思います。

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リハビリの考察とは

リハビリ評価における考察で、最も多いのは

「なぜこの結果になったのか」

というものになります。

 ・なぜ良くなったのか

 ・なぜ悪くなったのか

 ・なぜ変化がなかったのか

このようにリハビリというのは、適当に治療したら、何か知らんが良くなった!よかったよかった!では終われない世界です。

理学療法士になったからには、自分で進めた評価結果、患者さんに行った治療の結果や変化した機能などから、なぜこのような結果に繋がったのかを説明する義務がついて回ります。

その役割を考察が担っているのですね。

ちょっと乱暴かもしれませんが、

 結果から何が判ったのか?

という方が伝わるかもしれません。

先日、手の指を使って足し算をしている下の子に「9引く8は?」と尋ねたところ「分からん!」と言われました。

しかし「8に何を足したら9になる?」と質問を変えると「1」と即答してくれました。

  ① 9-8=〇

  ② 9-8+8=〇+8

  ③ 9=〇+8

当然、頭の中でこのような方程式を解いたわけではなく、

「8と9は1つしか違わない…」

だったら答は1であっているんじゃね?という思考に至ったのだと思います。

この場合、8や9という数字から、考察までたどり着くことができました。

リハビリの場面では、

 評価や治療 + 何か = 得られた結果

 この「何か」といった部分を、論理的に語ることが考察になります。

考察が書けない理由

この記事に辿り着いたということは、考察で悪戦苦闘をした経験があるのかもしれません。

それではなぜ考察が失敗してしまうのか?

その理由を考察してみたいと思います。

考察することがない

考察でつまづく原因の多くは

 とりあえず評価しました ⇒ 考察します

といった感じで、考察するための情報が不十分であることです。

その結果、何を考察すれば良いのかを見失ってしまい、混乱してしまうのだと思います。

先程の算数の話だと、

 何か何かを足したら9だった

 8に何かを足したら何かだった

このような式を見ても、何通りもある答えに辿り着けません。

こうならないためには、手間を掛けて評価を進め、考察するための材料を、たくさん集めておく必要があります。

あれ?何を考察すればいいんだっけ?となる人は、まず今持っている評価結果や、治療結果を振り返り、もう1度吟味してみましょう。

考察はそれからでも遅くないですよ!

推測・憶測を混ぜてしまう

考察は、自分が好き勝手に推測したものを書く場所ではなく、その考えに至った経緯を、簡潔に提示していく場所になります。

皆さんが毎日のように行う、リハビリ開始前の血圧測定を例にして考えてみましょう。

仮に128/80mmHg だった場合、

 リハビリ開始に問題なし?

 リハビリ開始に問題あり?

を判断していくことになると思います。

こんな時「大丈夫…だと思う」といった憶測だけでは困ります。

人から「なぜそう思うの?」と質問された時、

きっと「あわわ…」となって終わりです。

大丈夫だという考えを提示したいのであれば、そのための根拠を示さなくてはいけません。

例えば日本高血圧学会の治療ガイドラインでは、収縮期血圧130未満、拡張期血圧85未満は「正常血圧」と定義しています。

この基準を基にリハビリを開始したとします。

そしてリハビリ中も小まめに血圧測定し、患者さんの体調を確認するなどを徹底したお陰で、無事にリハビリが終了することができました。

そこで考察するための材料はこの3つ!

 ・血圧は正常範囲の基準内だった

 ・リハビリ中の変動はなかった

 ・患者さんの体調は変化なし

ここで先程のように「なぜ大丈夫だと思うの?」と聞かれたらどうでしょう。

さっきとは違い、今度は根拠があります。

リハビリ前に測った血圧は、この患者さんにとっても正常範囲と考えられるし、リハビリを開始しても問題なかったといえます。

勿論、Dr.からの中止基準値や、毎日の平均血圧など参考にするものはたくさんあります。

たった1つの情報で判断するのではなく、さらに2個、3個と情報を増やしていくと、もっと説得力が出てきますよ!

今回は、血圧測定の数値、本人のコメント、運動中や運動後の変動などの情報が実際にあります。

これらを提示して、考えに至ったプロセスを説明すれば、きっと相手も納得してくれるはずです。

どうでしょう?

結構手間が掛かった割には、考察できることって少ないと思いませんでした?

多くを考察しようとすると、必ず推測や憶測が入ります。その結果、必ず飛躍した考察になってしまうので、絶対に無理は禁物ですよ!

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何を考察するか見失う

考察を書こうとすると、無駄に考えが広がり、着地点を見失うことがよくあります。

自分の考えを文に起こすのって結構難しいんですよね。

だから先に「~について考察する」と記載しちゃいましょう。

 リハプログラムの妥当性について考察する

 ゴールが達成できなかった要因を考察する

 環境整備の必要性について考察する

こんな感じで、先に宣言してしまうと、頭の中が整理しやすくなりますよ。

また読み手にとっても、何に対しての考察なのかすぐに分かるのでWin-Winですね。

最初は箇条書きになってもOK!徐々に慣れていくことが、考察を見失わない近道だと思います!

考察の役割

レポートでも論文でも考察は最後に書かれます。

これは評価や治療の結果を、自分に都合のいい解釈をしていないかチェックするためです。

結果だけをみると様々な意見、考え方が生まれてきちゃいますので、

 この結果を私はこのように見ます!

 私の考えの根拠はこれです!

というように、正々堂々と主張する場所が考察なのです。

自分の考え方が飛躍していかないよう、ブレーキを掛けながら、焦らずじっくり根拠を並べてみて下さいな。

そして日頃から、

 なぜ今日はハンバーグを食べたのか?

 目覚ましよりも先に目が覚めたのはなぜ?

何でも良いので考察する練習を積み、考察することに慣れて頂きたいと思います。

考察が書けないのは練習不足!

それでは皆さんの考察が、綺麗にまとまりますように!

今日はこの辺りで、アドュー!

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