関節可動域検査(ROM-t)が早くなる!ゴニオメーターの扱い方

2018年8月31日

現在、評価・治療実習に向けて、実技の練習を欠かさない学生の皆様、こんばんは。

入学して購入した、ゴニオメーター

せっかく高いお金を払ったのに、思うように動いてくれませんよね。練習でも上手くいかないのに、実習で患者さんの前となると尚更です。

SVの顔色が気にならないよう、一生懸命練習している学生さんに、ROM-tを早くするための、コツなどをお伝えしていきたいと思います。

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ゴニオメーターについて

理学療法士の三種の神器といえば、打腱器、メジャー、ゴニオメーターですね。

うん、勝手に決めてます。

種類は大きく分けて2つです、

東大式ゴニオメーターと、

プラスチック式(通称プラゴニ)です。

東大式は、体幹や下肢など、大きな関節を測定するのに便利ですが、重くて長いので、片手で扱うのが大変です。

反対に、プラゴニは軽い上に、動かした角度で止まってくれるので、扱いに便利です。

しかし短いので、手関節や足関節といった小さい関節にしか使えません。

測定に時間が掛かる原因

評価実習や臨床実習で、ROMテストに30分も1時間も掛かってしまい、バイザーから大目玉を喰らうこともあります。

いったいなぜ、ここまで時間が掛かってしまうのでしょうか?

まずは、その原因から触れてみます。

ゴニオメーターを閉じる

個人的には、この部分が大半だと思います。

恐らく、測り終えた安心感から、パッとゴニオメーターを置いてしまうのでしょう。

閉じられた東大式を、片手で開くのは結構大変です。開いたまま置いて欲しいのですが、できれば、次に測定する関節に合わせて、開き具合を調整しておくと良いでしょう。

メモに集中してしまう

上手く測れた!メモらなきゃ!と、1つの関節を測定するごとに、患者さんを尻目にメモに集中してしまう…。

これも、ROMテストに時間が掛かる人に、共通している行動ですね。

この2つが原因で、測定に時間が掛かっているのであれば、練習で何とでもなるので、安心して下さい。

ROMテストの練習方法

これから紹介する方法は、私が学生時代に考案したものです。

実習に行く頃には、両下肢のROMテスト(股、膝、足関節)は10分以内に完了していました。

クラスメイト達は、約30分程度を要していたので、練習によっては、今の3倍は早くできると思います。

測定する順番を固定

では下肢のROMテストで解説します。

さてやるかっ!と思っても、右足から始めようか、左足から始めようか…。遠位関節から始めようか、近位関節から始めようか…。

こんな風に、迷いながらやっていませんか?

理由は追って説明しますが、下肢であれば、以下の順番に固定しましょう。

 1番:右膝関節屈曲

 2番:右股関節屈曲

 3番:右股関節外転 ※左右も固定 

下肢のROMテストをやろう!と思った時、自分は必ずこの順番でやる!というものを作っておきます。

測定は、2~3箇所の関節を、1つのセットとして考えて下さい。

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ゴニオメーターの扱い方

それでは計測していきます。

まずは、膝関節の屈曲ですが、ゴニオメーターは、写真のように被験者の右側に置きます。

少し開いた状態で、山側を被験者に向けて置きましょう。

続いて、両手で被験者の右膝関節を屈曲させていきます。しっかりと、納得いくまでエンドフィールを確認して下さい。

そして右膝関節のポジションが整ったら、ゴニオメーターを開いたまま掴み、そのまま膝関節に当てましょう。

数値を確認したら、メモを取らずにゴニオメーターを置きます。今度は、山側を自分に向けて置きます。

続いて、右股関節屈曲のポジションを整えましょう。

また人差し指を挟ませて、ゴニオメーターを大転子付近にあて、股関節屈曲の角度を測定します。

数値を確認したら、ゴニオメーターを90°位に開き、図のように置いて下さい。

最後は股関節外転なので、ポジションが整ったら、両手でゴニオメーターを持ちながら測定します。

基本軸は、両ASISを結ぶ線への垂直線なので、測定数値から90°を引きましょう。

ここで、ようやくゴニオを置いて、数値を記録していきましょう。

数値だけを覚える

メモ紙に記載する時は、

膝関節屈曲が125°で、股関節が120°で、え~っと膝、いや股関節外転が…、と考えず、

 125°! 120°! 40°!

と、3つの数字だけ簡単に記載します。

なぜなら、計測する順番は固定しているのですから、数値を並べるだけで、どこの関節を表しているのか、一目瞭然だからです。

頭の中には、最大でも3つの数値しかありませんので、慣れれば、患者さんと話しをしながらでもできてしまいます。

もしも、患者さんとの会話が盛り上がってしまい、忘れそうだなぁ、と心配になった場合には、覚えている分の数値をメモってしまいましょう。

数値をメモに残すことで、頭の中がリフレッシュされました。

これで、また次の3つ(1セット)に取り掛かれますね。

このようなセットをつなげていくことで、流れるようなROMテストが実施できます。

決して1つの関節を練習して、また別の関節を練習する…、といった方法ではなく、実践を想定した、無駄のない動きを身体に染みつかせていきましょう。

おわりに

さて、ゴニオメーターの扱い方、メモを取るタイミングについて、解説させて頂きました。

もう1度おさらいしておきましょう、

 ・測定する順番を決めておく

 ・ゴニオメーターの置き方も練習する

 ・メモをするのは数値だけにする

 あなただけの、オリジナルな測定順序と、自分に優しいゴニオメータの置き方を、何回もシュミレーション、リハーサルして下さい。

バイザーに「もう終わったの?」と言わせるつもりで、ROMテストを効率化していきましょう!

皆さんの練習量は、心のゆとりに比例します。

是非、練習に取り入れて頂けたらと思います。

それでは今日はこの辺りで、アドュー!

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