ギランバレー症候群の国家試験対策!末梢神経障害について

2018年9月1日

PT・OTを目指し、国家試験を猛勉強されておられる皆様、こんばんは。

 ギランバレー症候群
Guillain-Barre syndrome:GBS

は、PTの国家試験において、毎年1~2問が出題されます。また、たまに3点問題にも絡んできますので、無視できない疾患になります。

実は、他の疾患と共通している部分があり、引っ掛け問題も、ワンパターン化していますので、これを機に、末梢神経を攻略しちゃいましょう。

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ギランバレー症候について

疾患の概要

ms

罹患率は、10万人に1~2人程度で、子供~お年寄りまで、あらゆる世代で発症する可能性があります。

約70%は、ウィルス感染による免疫異常で発症し、末梢神経の髄鞘が破壊されていきます。

多発性硬化症でも説明した通り、髄鞘とは軸索を囲む絶縁体で、有髄神経の特徴である、跳躍伝道を可能にするリン脂質の層になります。

この部分が脱髄(穴が開く)すると、伝導が遅れたり、指令が届かなかったりするため、様々な末梢神経症状が出現します。

出現する症状

先行感染症状

先ほども書きましたが、約70%の方は、神経症状よりも前に特定の症状が出現します。中でも、頻度が高いもの2つを挙げておきます。

 1)呼吸器症状
 約6割は、上気道感染により、呼吸症状が出現します。咳や倦怠感など、風邪でよく出る症状だと思って下さい。

 2)消化器症状
 約3割は、消化管の感染により、腹痛や下痢などの症状が出現します。

神経系の症状

運動・感覚の末梢神経障害と、その他の症状を、以下にまとめてみました。

 ・運動障害は筋力低下が著明である
 ・感覚障害は手袋・靴下型を呈する
 ・起立性低血圧などの自律神経障害が出る
 ・深部腱反射は低下もしくは消失する
 ・嚥下障害・呼吸障害を呈する
 ・約50%で顔面神経麻痺を呈する
 ・回復しても歩行障害が残ることがある

予後不良因子

以下の状況であれば、回復が遅れたり、重篤な後遺症が残ることがあります。

・高齢者での発症
・不整脈などの自律神経症状を伴う
軸索損傷を呈する
・人工呼吸器を必要とする
・発症後すぐに臥床となる

軸索損傷においては、多発性硬化症と同様、予後不良の代表格になります!反対に、脱髄型は回復が良好な因子となります。

経過について

症状は急激に悪化し、その後ゆっくりと回復していきます。6ヵ月~1年ほどで症状は寛解しますが、約10%で歩行障害が残ります。

ピーク時には、呼吸筋が麻痺し、人工呼吸器を装着することもある病気です。

急性期の対応が遅れると、肺炎による死亡例もあるため、健康状態に合わせた対応により、予後が変化する病気になります。

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症状への対応

急性期のリハビリ

発症直後は、急性期対応が基本となり、重症例ではICUで管理されることもあります。

この期での介入は、低負荷で愛護的なコンディショニングを優先させていきましょう。

 <介入できること>
 ・褥瘡予防の体位変換
 ・ROM-exやストレッチ
 ・呼吸筋のリラクセーション
 ・排痰を促すためのギャッチUP

このような選択肢があれば、〇をつけましょう。

回復期のリハビリ

症状が回復段階に入った場合、徐々に離床を進めていくことになります。

ADL訓練、歩行訓練や筋力訓練を開始していきますが、あくまでも低負荷で行っていきます。

末梢神経障害患者では、過用性筋力低下を起こすリスクがあるので、

 筋力増強 高負荷 積極的

といったワードが入っていれば、×をつけるようにして下さい。

治療方法について

一般的な治療方法は、

 ・免疫グロブリン大量療法
 ・血漿交換療法

になります。

グロブリン大量療法中は、点滴が半日以上も続きますが、リハビリは実施します。

そのため、点滴台が邪魔だったりルート管理のため、軽めのメニューやベッドサイドで行うなどの配慮が必要です。

国家試験の出題ポイント

以下のポイントは、全て覚えて下さい。

感染後の免疫機序が原因とされている

約70%は上気道感染・下痢症状が先行する

症状は両下肢の末梢から対称的に進行する

麻痺は弛緩性で痙性麻痺ではない

進行は2~4週間で収まり回復期に入る

6ヶ月程度で回復する例が多い

病巣は主に末梢神経 
※髄鞘もしくは軸索!

髄液中の蛋白が上昇する
※髄液中の細胞数は変化なし!

電気生理学検査でF波の遅延を認める

ここまで覚えれば、きっと過去問題も簡単に解けると思います!

おわりに

さて、国家試験というカテゴリーにおいて、神経筋疾患の7つをまとめてみました。

できれば、7疾患全て勉強しておくと、法則が解って頂けると思いますので、チャレンジして欲しいと思います。

記事の中でイメージをつけ、過去問を解きながら、自分なりの勉強方法を見つけ、効率よく国家試験対策を行って頂ければと思います。

神経筋疾患の項目で、皆さんの平均点が少しでもUPしますように。

それでは今日はこの辺りで、アドュー!

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