理学療法士の転職!~円満退職が難しい理由~

2018年10月29日

なんとなく「転職したい!」と思っているけど、上司に辞意を切り出すのって難しそうだなぁ、と思っているPT・OTの皆様こんばんは。

当たり前ですが、転職するためには、現職場を退職する必要があります。

 終わり良ければ全て良し!

この言葉通り、どうせだったら、揉めることなく、気持ちよく退職したいですよね。

今回は、転職を決めた際に、円満退職するための手順や、注意点などをお伝えしていきたいと思います。

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雇用側の都合

まずは、あなたが病院を去ることで与える、損失について、考えてみましょう。

リハビリ職の稼ぎは、患者さんに実施する、個別療法により得られる診療報酬です。

週108単位(1単位=20分)を上限とし、所定の点数を算定することが可能です。

1番点数が高い、

 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)

 ※1単位:245点

で計算してみると、

 108×2,450円=264,600円

たった一週間でこの売り上げになります。

さらに、早期加算リハビリテーション実施計画書などが足されるため、それ以上の金額になります。

これを1年間続けると、

 264,600円×52週

 =13,759,200円

軽く1千万円を超えます。

いや~景気が宜しいようで…。

しかし毎日欠かさず21単位前後を取り続けるのは至難の業です。

一切の無駄がない動きをし続けなくてはいけません。

実際は、もう少し、ゆとりのある仕事量だとは思いますが、それでも1千万円程度の売り上げを確保するのは、簡単でしょう。

もしも、あなたの年収が4百万円であれば、残った6百万円が雇用側の収益となります。

その収益から、清掃員、警備員、看護助手、受付などの人件費が、賄われることになります。

といっても、誰もがいきなり、このような貢献ができるわけではありません。

理学療法士になりたてであれば、登録証明書が届くまで、単位を算定出来ないし、1年目であれば、1日に診る患者さんも少ないはずです。

よって、新卒採用であれば、雇用側は皆さんが育つまでの、コストを負担していたということになります。

病院側からしてみれば、

 ようやく稼げるまで育てたのに…。

と、あなたを心から送り出すのは、難しいのかもしれません。

元々、理学療法士免許を持ち、患者さんをこなしているだけで、莫大な売り上げが期待できる仕組みのため、稼げる人間が1人辞めるだけでも、病院の損失は避けられませんね。

もしも引き留められた際、

 あなたの理学療法士免許証

 あなたの人柄や能力

どちらに魅力があったのでしょうか?

円満退職の重要性

昨今では、一年に、1万人以上増え続ける理学療法士ですが、意外と医療の業界は狭いのです。

あまり不義理な退職では、よからぬ噂が立つ可能性があります。

もちろん、退職の理由の第一位は、待遇面への不満だと思いますが、

 今よりも良い条件があったので辞めます

これでは、転職先にとっても

 「こいつはすぐに乗り換える!」

という印象を与えてしまいます。

となると、本音とは裏腹に、印象の良い退職理由に、言い換えなければなりませんね。

退職理由をポジティブに!

退職理由は、人それぞれでしょう。

次に働く場所への、志望動機やアピールポイントにつなげる意味でも、前向きな退職理由にするべきだと思います。

このように、ネガティブな退職理由を持ちながら、ポジティブな志望動機を掲げても、信憑性がありません。

よって、

 ここで働いたことで成長出来ました

 次のステップへ挑戦する決意が固まりました

 今までありがとうございました

このような、チャレンジするから見送って下さい!的な退職理由が、望ましいのかと思います。

退職の慰留に備える

バカ正直に、

「待遇面が悪いので」と辞意を伝えた際、

「待遇を改善するから」と引き留められたとします。

「いや~、それでも辞めたいので

と伝えると、辻褄が合わなくなります。

また、

「ここに居ても成長出来ない」と伝えても、

「成長出来るよう指導するから」と言わるかもしれません。

あなたの本当に辞めたい理由がなんであれ、絶対に辞めるという、確固たる決意があるのであれば、相手が絶対に呑み込めない部分を、退職理由に織り込むべきだと思います。

その場合には、もの凄いポジティブな退職理由にならないかもしれません。

今は辞める気が無くても、過去に退職された人の退職理由を聞いて、情報を集めておくと参考になるかもしれません。

辞意を伝えるタイミング

理学療法士1人の穴埋めは、容易ではありません。

自分と同等に働ける人が、すぐに見つかる保証もありません。

欠員補充のために、求人をするには期間が必要です。一般的には1~2ヵ月前に辞意を伝えることがマナーとされています。

しかし、この業種では難しい点があります。

なぜなら、

 募集している病院もすぐに働いて欲しい

ということです。

私の経験上、求人項目に、

「入職時期は応相談」

と、書かれていても、大抵の所は、すぐに入職して欲しいところばかりでした。

4月採用とかの節目は、新卒採用ばかりで、経験者の転職に関しては

「いつから働けるのか?」

という部分が大きく関わってきます。

6月や12月直後、年度末などの求人は、ボーナス後に突然人が辞めた、新卒採用の人が国家試験に落ちた、などの駆け込み求人が多いです。

良い条件だったとしても、雇用する側にとっては、すぐに働けるという方を採用したいはずです。

もしも次の働き先が見つかってから辞意を表明する場合には、

 今月一杯で辞める

 来月末で辞める

などの強引な退職になってしまうかもしれませんね。

<雇う側の希望>
 ・すぐに働き始める人が欲しい

 ・長く勤められる人が欲しい

<辞められる側の希望>
 ・辞めるなら早めに伝えて欲しい

 ・できれば後任が見つかってから辞めて

このようなジレンマが医療業界には特に強いのも、単位取得による売り上げが関係しているのだと思います。

たった1ヵ月、稼げる人が1人減るだけで数百万の損益になるのですから。

どうしても円満に辞めたいという思いがあるのであれば、辞意を伝えてから就職活動をするか、一度アルバイトなどを経て、自分にあった病院をゆっくり探す、などのリスクを背負わなければなりません。

もちろん、そのような不利益を背負いたくありませんので、多少のトラブルは覚悟する必要があります。

それでも、絶対に揉めたくないのであれば、入職時期にゆとりがある求人を、探しながらの転職活動となります。

その場合は、転職エージェントサイトなどを利用して、担当者に相談してみると良いかと思います。

<マイナビコメディカル>

退職届の提出について

退職届と退職願って、実は違うんですよね。

退職願は、雇用に関する契約などが残りつつも「辞めさせて下さい」と、退職を交渉するものになります。

そのような雇用契約を結んでいなければ、

「退職することを伝える」だけの退職届でOKとなります。

また、退職届の文末は、

「〇月〇日に退職致します」

だけで、報告のみになります。

書き方は、検索すれば山ほど出てきますので、そちらを参考にして下さい。

出すタイミングや宛名などは、直属の上司と相談しましょう。

おわりに

かわいい部下の、新しい門出を祝いたい反面、経営や制度の問題から、中々、円満には事が運びづらい業界だと思います。

最初っから、スムースな退職が無理な職場もあるでしょう。

離職率が高く、難なく辞められる職場もあるでしょう。

でも、勉強会や学会などで、顔を合わせることもあるので、今後の活動に支障が出ないよう、できる限り円満退職を、目指して頂きたいと思います。

険しい道のりですが、自分にあった職場に就くためには避けては通れない道です!

それでは、皆さんの転職活動が、円滑に運びますように!

今日はこの辺りで、アドュー!

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