理学療法の検査と評価!2つの違いはメモを取るか取らないか

2018年8月30日

ケーシーは、ボールペンの跡だらけ、ポケットは、メモ帳でパンパン!という実習生の皆様、こんばんは。

最近、ふと思ったことがあります。

ここ数年、評価でメモを取った記憶が、全くないなぁ…と。

もちろん血圧の数値や、10m歩行のタイムなどはメモします。こと評価においては、その場で何かをメモすることはありません。

今日は、評価中にメモを取るという行動について、お話してみたいと思います。

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理学療法の検査と評価

まず、検査と評価をごっちゃにしている人に向け、2つの違いを説明していきます。

検査とは何らかの基準に対して、

 良い or 悪い     正常 or 異常

このように、照らし合わせた結果をみるものです。基本的に、誰がやっても同じ結果になります。

そして評価とは、様々な「判断」をするための材料集めと、その確認作業です。検査とは違いますので、人が変われば、内容も変わります。

例えばですが、病院内をフリーに歩かせても良い?と、迷うような患者さんがいたとします。

TUGを計ったところ、タイムが、屋内歩行レベルの基準値を上回っていたので、OKを出した。

これは検査結果から、判断しています。

評価となると、このTUGの数値は、ただの材料になります。

・ 不調時には歩かない判断ができる

・杖の練習も順調である

・退院後は1人で歩く必要がある

TUGも良いタイムだった!

 判断:移動に介助は要らない!

実際には、もっと要素はありますが、材料を集めて、ちゃんと吟味したのであれば、評価といって良いでしょう。

信憑性となると、1つの検査で判断するよりも、明らかに評価の方が高いですよね。

このように、評価は大枠であり、そのパーツの1つに、検査が入っていると思って下さい。

検査ではメモを取れ!

検査の1つに、ふるい分けするための、スクリーニング検査があります。

会社の健康診断などで行う、血液検査や胸部X線などが該当します。これは、社員をふるいにかけて、基準から外れる人がいないか?というものです。

この検査って、決まった手順や、紙面通りに実施するだけなので、簡単なものが多いです。

血圧測定であれば、

 ① 計測ボタンを押す

 ② 結果が表示される

 ③ 120/80か!(メモを取る)

MMTであれば、

 ① 抵抗を掛ける

 ② 抵抗に耐える

 ③ 5あるのか!(メモを取る)

感覚検査であr…、もういいですね。

検査は、結果が欲しいから実施します。しっかりとメモを取り、後々使えるよう、数値を残しましょう。

評価ではメモを取るな!

評価では、基本的にメモは必要ありません。

なぜなら、その場で答えが出るので、メモをする内容がないからです。

「脚長差があるのかを知りたい」
という考えから、下肢長を計測しました。

  Rt Lt
92.6cm 92.4cm
転子 79.5cm 79.2cm
大腿長 40.5cm 40.3cm
下腿長 39.0cm 38.9cm

10分掛けて、しっかりとメモに記載しました。

メモを読み返してみると、差は無かった!ということが、分かりました。

でも、最初の棘果長を計った時点で、脚長差ないな、と判断できません?

無いと判った時点で、メジャーにも、メモ帳にも用はないですよね。

しかし、脚長差の原因がどこにあるのか?という評価であれば、このメモは、きっと役に立つでしょう。

「足関節に背屈制限がある?」

歩行観察中、こんな疑問が生まれました。

イスに腰かけてもらい、足関節を、ぐにゅ~!っと背屈させたら、動きました。背屈制限が無いことが判りました。

一瞬でできますね。メモも不要ですね。

ゴニオメーターで計測し、参考可動域と照らし合わせる検査をするのであれば、やはりメモを取る必要があります。

うん、だからやっぱり

評価にメモはイラネ!

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評価が進まない原因

外来リハビリなどでは、患者さんもセラピストも、どちらも忙しいため、短時間で結果を出さなくてはいけません。

もし、ROM計測だけで20分が経過し、

「お会計1000円です~!」

なんて言われたら、どう思います?

「なんもしてねーよ!」と、怒りますよね。

しかも、そのROMの数値、ほとんど使われることはありません。

検査を行うのであれば、検査結果をフルに活用する義務があります。

とりあえず、どこか悪いところが無いか、ROM-tやらMMTを実施してしまうと、絶対に情報が多くなって、処理できなくなります。

止めましょう!

リハビリ効果が知りたいので、大腿周径を1週間ごとに計測する!とうことであれば、当然メモをして記録に残します。

しかし、大腿周径においても、左右で太さが違うのか?を知りたいのであれば、

 左右差が あった or なかった

とシンプルに判断できるので、メモは不要です。

不要な項目は、極力減らすとスッキリしますよ!

実習中って、メモ用紙が何冊あっても足りないくらい、メモをすると思います。

だけど、余りに書き過ぎて、必要な情報が埋もれてしまい、結局、使わないなんてことがありますよね。

自信がないからメモをする、という人!

書けば書くほど、遠回りしているかもしれませんよ!

何も、一切メモを取るな!という訳ではなく、必要なものだけを、頭に入れるようにするということです。

メモを振り返って、使わない部分に〇をつけて、なぜ、使わないのに検査しちゃったのか?これを考察していきましょう。

そうすれば、徐々に評価力がついてきます!

おわりに

評価が早くなれば、診療記録も、速攻で書き込めるようになります。まさに、一石二鳥です。

仕事は終わっているのに、カルテへの記載が終わらない。帰る時間が、遅くなってしまう、という方は、仕事が丁寧過ぎる人、もしくは、とりえず全部記載しておく、不安な人ということでしょう。

スグには無理かもしれませんが、評価や分析に、不要な情報を取り込まない練習を、今日から始めて頂ければ良いかと思います。

それでは今日はこの辺りで、アドュー!