理学療法士の国家試験!パーキンソン病で平均点UPを目指そう

2018年9月1日

現在、国家試験勉強に、心血を注がれているリハビリ学生の皆様、こんばんは。

実習対策もさることながら、国家試験対策に対する記事の方が、皆さんのお役に立てそうな時期になりましたね。

国家試験については、各養成校で様々な対策を講じておられると思います。

このブログでは、平均点UPを目指すため、神経筋疾患の分野に特化して、解説をしていこうと思います。

まず、最初は「パーキンソン病」でいきます!

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なぜ神経筋疾患なのか

まずは、色々な教科がある中で、なぜこの分野なのか、という点から解説します。

問題の変化が少ない

神経筋疾患の分野で出題されるのは、難病関連が多くなります。

現在、解明されていない部分が多い分野ですので、出題者も新しい問題を作りづらいのですね。

出題割合が高め

平成30年(第53回)の国家試験では、PT専門分野の8%が、神経筋疾患から出題されています。

過去数年分の問題を解いていると、平均で約10点前後が出題されています。

 出題傾向にパターンがある!

 覚えることは少ない!

 これは確実に点数が取れる!

この分野はおいしいと、気づいたのです。

特に、パーキンソン病に関しては、3点問題に出ることが多かったので、やっておいても損はないと思います。

パーキンソン病について

pd

パーキンソン病は、神経伝達物質であるドーパミンを、多く含んだ神経細胞が集まる、中脳の黒質の変性疾患です。

運動の調整を行う、線条体(尾状核・被殻)にドーパミンが送られないことで、様々な神経徴候が出現します。

例えば、筋が固くなり、手足の動きがぎこちなくなったり、振るえが止まらなくなります。

国試の出題ポイント

解剖学について

大脳基底核については、過去に3~4回、出題されていますね。

 ① 線条体
 尾状核+被殻のこと

 ② レンズ核
 被殻+淡蒼球のこと

 ③ 視床下核
 大脳皮質との連絡経路です

 ④ 黒質
 ドーパミンを線条体に送る経路

いずれも共通(1点問題)ですので、単語だけ覚えておけばよいかと思います。

四大徴候

パーキンソン病の四大徴候は、国家試験で必発ですので、必ず覚えておきましょう!

では、各ポイントを確認していきます。

安静時振戦

上肢、下肢、顎に出現する、4~6Hzの振るえになります。

特に、手指に出現し、指でこねる動きを、丸薬丸め運動(ピルローリング)と呼びます。

<問題の傾向>

・企図振戦(失調症状)と間違わせる
パーキンソン病の振戦は、安静時で出現するので注意

・振戦には薬物療法が基本
精神的な落ち着きや、運動時には振るえが小さくなるが、直接的なアプローチは未確立。
そのため、PNFが適応になる!といった選択肢には、×をつけましょう。

緊張したり、精神的な焦燥、痛みや疲労などで増強されます。焦らせることは、全般的にダメ!と覚えておきましょう。

固縮(筋強剛)

固縮は、筋強剛と呼ばれることもあります。

過去の国家試験では、出題頻度が低いので、覚えることは2つだけです!

1)鉛管様固縮
持続した抵抗で、伸筋や屈筋など、どちらの動きも固い

2)歯車様固縮
カクッ、カクッ!とした、断続した抵抗がある

※ジャックナイフ現象は、痙縮に出現するもので、固縮とは無関係なので注意しましょう!

無動・寡動

パーキンソン病患者さんは、動こうとしても、動作緩慢で時間が掛かります。

また、細かい動作が苦手で、まばたきや、歩行中の腕振りなど、無意識な動作が少なくなります。

動作が全般的に小さくなったり、最小限になるものは無動として考えます。

<無動が関与する現象>
 表情筋の活動 → 仮面様顔貌

 呼気量と声量 → 小声になる

 手の微細運動 → 字が小さい

無動に関する問題では、これらが選択肢に入ってきますので、一緒に覚えておきましょう。

姿勢反射障害

姿勢反射障害により、転ばないよう、前傾、前屈位の防御姿勢を取ることが多いです。

<問題の傾向>

・転倒リスクに配慮できるか
姿勢反射障害=転倒、と考えてOKです。杖を使う、手すりを設置するなど、転倒を予防するための対策を優先しましょう。

・バランス訓練の適応が問われる
転倒頻回なのに、片脚立位やタンデム歩行などの訓練をさせる!これは×になります。

きっと、坐位でのリーチや、四つ這いなどで開始できる訓練が望ましいでしょう。

パーキンソン病の、姿勢反射障害だけに限った話ではないので、他の疾患でも応用しましょう。

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歩行障害について

パーキンソン病では、このような歩行障害が出現します。歩行に関する問題は、出題率が高いので要チェックですね!

歩行障害 出現する現象
突進現象 徐々に早足になり止まれない
小刻み歩行 一歩が小さくちょこちょこ歩く
すり足歩行 特に前足部は擦ったままになる
すくみ足 足が床から離れなくなる

分類してみましたが、実際は相互関係にあり、どれか1つだけが出現する訳ではありません。

では、実際の歩行を観てみましょう!

突進現象以外は、全て出現していますね。

それでは歩行に関するポイントです!

<問題の傾向>

・介助方法について
前から手を引っ張る、後ろから押すなどの介助は、前傾姿勢を助長するのでNGです。

・歩行訓練について
訓練では、一歩を大きく出させる、踵で荷重するような工夫が必要です。
歩行率を上げるような訓練では、小刻み歩行が助長されるのでNGとなります。
※歩行率=歩数/単位時間

・環境について
歩行障害=転倒につながるので、自宅や訓練室などの環境整備が重要になります。
毛足の長い絨毯、はつまずきのリスクになるのでNG、また狭い場所で顕著となるので、動線の確保も覚えておきましょう。

・すくみ足への対応策
はしご状の線をまたぐような視覚刺激と、メトロノーム音に合わせるような聴覚刺激は、正しい選択肢になります。
反対に、曲がり角や方向転換時、目標物を注視させるのはNGになります。

パーキンソン病=転倒しやすい

といったイメージをつけておき、安心・安全の選択肢を優先していきましょう。

Hohen Yahrの重症度分類

ホーエンヤールとか、ヘーンヤールとか呼ばれている、5段階の分類です。

こちらは、よく3点問題の中に織り込まれることが多く、キーポイントは、Ⅲ度になります!

 <Hohen-Yahr>
 Ⅰ度:片側のみ症状あり

 Ⅱ度:両側に症状あり

 Ⅲ度:姿勢反射障害あり

 Ⅳ度:介助が必要になる

 Ⅴ度:寝たきり状態

※Ⅲ度は介助不要バランス障害あり

やはり、こういったものは、中央付近が問題を作りやすいですよね。

その他の問題

自律神経と精神症状

主な自律神経障害は、以下となります。

<顔や頭に出現するもの>
 ・仮面様顔貌(無表情)
 ・脂漏性顔貌(テカってる)
 ・発汗異常(汗ばんでいる)

<下半身に出現するもの> 
 ・頻尿傾向である
 ・便秘は必発

<全身に関与するもの>
 ・睡眠障害が出る
 ・起立性低血圧(頭がクラクラ)

精神的な症状では、抑うつになりやすく、病的賭博などが出現しやすいことです。

長期投薬による副作用

ON-OFF現象
薬が効いている時間帯でも、突然、効果が切れる

Wearing-OFF現象
薬の効果時間が、経過と共に徐々に短くなる

幻覚・妄想
抗パーキンソン病薬では、このような副作用がでやすい。

介護保険の適応あり

パーキンソン病は、介護保険の特定疾病に含まれています。

発症は、50歳頃からとされていますが、診断を受けた場合には、必要に応じて介護認定が受けられるようになります。

おわりに

さて、あまり記載が増えても読み切れない、覚え切れないと思いますので、以上にしておきますね。

もちろん、今日、記載した項目だけでは、全然足りないと思います。

今後は、この内容に自分なりの知識を足していって下さい。

それでは、皆さんの平均点が1点でも上がりますように。

今日はこの辺りで、アドュー!

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