PT・OT国家試験対策!~第3弾 脊髄小脳変性症~

今日が臨床実習最終日だった学生の皆様お疲れ様でした。

もう少し続けようと考えている神経筋疾患の国家試験対策ですが、第3弾は脊髄小脳変性症(Spinocerebellar Degeneration:SCD)です。この病気は教科書の記載も少なく、また実習などで見かける頻度も多くないため中々疾患の全体像を掴みにくいかもしれません。

国家試験の出題数は少ないですが、治療プログラムや在宅環境などの3点問題に出て来ることがありますし、同じような問題ばかりですので、さらっと確認しておくだけでも平均点Upが望めます。

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遺伝性と非遺伝性の分類

遺伝性脊髄小脳変性症

遺伝子解析をすることにより脊髄小脳失調症(Spinocerebellar ataxia:SCA)という分類で分けることが可能である。

例えばSCA3はその昔、マシャドという家系、ジョセフという家系に多かったので、マシャド・ジョセフ病と別名が付けられたり、SCA6は純粋失調型などと呼ばれ失調以外の症状が目立たなかったりする。しかし国家試験に病型の問題は出ないと思われるので、聞き流して頂いてOK!

非遺伝性脊髄小脳変性症

1.皮質性小脳皮質萎縮症(CCA)

遺伝子解析では否定され、小脳皮質の萎縮により失調症状が出現するものを指す。晩発性のものはLCCAと呼ぶこともある。

2.多系統萎縮症(MSA)

 ①オリーブ橋小脳萎縮症:OPCA

 ※病名に「小脳」が入っているので失調症状がメイン

 ②線条体黒質変性症:SND

 ※病名に「黒質」が入っているのでパーキンソン症状が出現

 ③シャイドレガー症候群:SDS

 ※症状として1番多いのが自律神経症状(起立性低血圧など)

どちらも有り

痙性対麻痺

 遺伝性痙性対麻痺と孤発性痙性対麻痺があり、どちらも下肢の痙性麻痺が主症状である。

国試によく出るリハビリ

フレンケル体操

何回も出てくるワードですが、正直あまり知りません。どうやら視覚代償を用いて運動を反復することで苦手だった小脳のフィードバック機能を賦活化しましょうということのようです。

長坐位で下肢を目視しながら膝踵試験を繰り返す、対面坐位で指鼻指試験を繰り返す、という感じでしょうか。床に書いた足型に合わせてステップするなどの問題も過去に出ております。

緊縛帯

小脳の機能低下により感覚系からの情報を統合することが苦手なため、四肢の近位部を弾性包帯などで縛ることで、感覚系の情報を増大させる効果があったり、筋緊張低下の影響を軽減するといった効果が期待できるそうです。しかし緊縛帯により失調症状が増悪するケースもあったり、縛る強さなどの定義はまだみたいですね。国家試験的には、四肢近位部がキーワードになってきますので注意!

重 錘

緊縛帯と同様、重りを付けることで感覚系からの情報を増大する効果を期待しています。例えばボーリングの投球運動をする際、何も持っていない時と、実際に重い球を持っている時では、後者の方が肩の位置や指を離すタイミングが取りやすく感じるといったところでしょうか。

この項目で重要なキーワードは、四肢遠位部です。また重りは0.5kg前後のようです。
緊縛帯は近位部なのでよく引っ掛け問題として出題されます。迷ったら、ボーリングを思い出して下さい。上肢の近位部でボーリングの球は持てませんよね。重り=遠位部 と覚えましょう。

リズミックスタビライゼーション

PNFなども各関節の固有受容器を促通する効果があるため、感覚系など統合するための情報を増大させる運動は良しとされております。また近位筋の筋促通により、体幹と四肢の連結を強化する効果も期待できます。

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国試で覚えておきたいポイント

運動の大きさ

粗大から巧緻な運動へ

大きい運動から指先や足先などの細かい運動へ繋げていく。

運動の速さ

遅い運動から速い運動へ

まずはゆっくりとした動作を獲得してから段階を上げていく。

運動の難しさ

簡単な運動から複雑な運動へ

< 重 心 >

 低い運動から高い運動へ

<姿勢と動作>

 静的なものから動的なものへ

<支持基底面>

 広い運動から狭い運動へ

<関節運動>

 単関節運動から複合的な運動へ

その他の出題傾向

失調歩行は規則性が失われた酩酊様の歩行で、SCD患者は支持基底面を広げるため、歩隔を拡大させる(ワイドベース)。また二重支持期は延長する。

問題文に「上肢の失調」が入っている場合に、杖の使用について要注意しましょう。逆に転倒リスクを上げる可能性があるため、しっかり他の選択肢をみて判断していきましょう。

あとは運動失調に関する問題に慣れることが近道だと思います。下記の関連記事を読んでおくとさらにイメージつきやすいかと思います。

おわりに

小生が思うに脊髄小脳変性症に関する国家試験問題は、不適切問題じゃね?と思うものが多く確実に点数が取れる項目ではないと思います。しかし次回掲載予定の多発性硬化症と似た問題が出ますので、失調に関する症状や検査などはしっかり覚えておくヨロシ!

それでは皆さんの平均点が1点でもUPしますように!

今日はこの辺りで、アドュー!

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